Lightning端子、いつ廃止になる?MagSafeは?端子はUSB TypeCに統一の流れが!

lightning

皆さんがお使いのiPhone。充電する時に使うケーブルが「Lightning」と呼ばれる端子を使用しているということは周知の事実だと思います。

ところが、2022年6月7日に、欧州連合(EU)加盟国と議員は、世界で初めて携帯電話やタブレット、カメラの充電端子の規格統一化で合意したそうです。欧州議会は声明で「2024年秋までに、USB TypeCがEU域内の全ての携帯電話、タブレット、カメラの共通の充電ポートになる」と発表しています。

ということは、Apple社はiPhoneの充電器端子を変更する必要があるということです。

そこで今回は、Lightning端子の廃止に向けた動きや「MagSafe」の行方などを調査してみました!

目次

Lightning端子、いつ廃止になる?

環境に配慮して電子廃棄物を増やさないために、EUで販売されるすべてのモバイルデバイスは充電用のUSB TypeCポートを搭載することを義務付ける、ユニバーサル充電ポート法の法案が成立しました。それは言い換えると、「EU圏内27か国で販売されるiPhoneにはUSB-C充電ポートを搭載することが義務付けられる」という意味になります。

ということは、Apple社は、それより前までにLightning端子から変更をしなければEU圏内では取り扱えないということになり、またApple社がEU圏内だけでUSB TypeC充電ポートを搭載することは考えにくく(製造コストの問題)iPhoneはEU以外でもLightning端子廃止しTypeCで販売されるであろうと考えられます。

Appleの著名なアナリスト、「Ming-Chi Kuo」は、2023年に登場するiPhone(iPhone15?)では、Lightning端子廃止されてUSB TypeCが搭載されるだろうとしています。

上記の話を整理すると、

Lightning端子2023年後半~2024年前半の間に廃止されるであろう

という予測が立てられます。

Lightning端子の廃止に向けた布石とは?

今回のLightning廃止には、これまでにいくつかの布石があったように思いますのでご紹介します。

Lightning端子廃止へ向けた布石① MacBookがLightning端子非搭載に

2015年に発売された「MacBook」では、Lightning端子は非搭載となりUSB TypeCが搭載されました。それ以降、現在に至るまでMacBookシリーズ(MacBookPro/MacBookAir)にはLightning端子は搭載されず、USB TypeCが搭載されています。

Lightning端子廃止へ向けた布石② iPadがLightning端子非搭載に

2018年に発売されたiPad Proは、これまでのLightning端子ではなく、USB TypeCを搭載しました。それ以降、現在に至るまでiPadシリーズ(iPadPro/iPadAir/iPad/iPadmini)にはLightning端子は搭載されず、USB TypeCが搭載されています。

Lightning端子廃止へ向けた布石③ MagSafeの発表

「MagSafe for iPhone」は、iPhone 12の発表とあわせて投入された充電システムです。

ワイヤレス充電の標準規格「Qi(チー)」をベースに、Appleの独自の工夫を盛り込んだ充電システムで、ワイヤレス充電を扱いやすくすると同時に、将来性の拡張性も兼ね備えた技術といううたい文句です。具体的にはiPhoneのボディーと充電器に配置された磁石を活用することで、簡単に位置合わせができるようになるという仕組みです。

このMagSafeで充電ができれば、搭載されているLightning端子を使わなくても充電が出来ることになります。Lightning端子に限らず、スマートフォンの端子全般は、ケースを取り付けるとケーブルの脱着に影響が出るものもありましたので、端子がなくても充電ができるというのは魅力ですね。

逆に言うと、Lightning端子を搭載しなくても充電できることを示してしまったようなものなのですが、これに関しては、MagSafeも動作が完全ではないというところと、MagSafeを使うにはUSB TypeCのケーブルが必要ということでコスト増になり、やはりiPhone自体には端子が必要という話に落ち着いているようです。

Lightning端子を現在搭載している機器は?

2022年6月時点で、Lightning端子を搭載している機器は以下の通りです。

  • iPhoneシリーズ
  • AirPodsシリーズ

前述のiPhoneに加え、AirPodsシリーズも、2024年秋以降にEU圏内で販売をしようとするならばLightning端子からUSB TypeCへの変更を余儀なくされるということになります。

Lightning端子廃止に伴う影響は?

では、Lightning端子廃止されることで受ける影響はどんなものなのでしょうか?

Lightning端子廃止に伴う影響 ①使用者・消費者

Lightning端子廃止およびUSB TypeCへの統一に伴い、使用者は複数のデバイスに使用するケーブルを一本化することができます。

また、Lightningケーブルは、他の規格のケーブルに比べて高価でありながら断線しやすいという悪評もあり、金銭的な負担が大きかったため、今回のLightning端子の廃止およびUSB TypeCへの統一に伴い、金銭的な負担が減るものと思われます。

EUのブルトン委員(域内市場担当)は、この合意により消費者は約2億5,000万ユーロ(約2億6,700万ドル)の節約ができるとし、「イノベーション(技術革新)が市場の断片化や消費者の不便の原因となることなく、ワイヤレス充電などの新技術が出現して成熟することができる」と述べているといいます。

Lightning端子廃止に伴う影響 ②Apple社

Apple社は端子規格統一化に伴うLightning廃止について、「イノベーションが阻害される上、電子廃棄物の山ができる」と警告しているといいます。

Lightningケーブルに関しては、「Made for iPhone」のプログラムで認めたメーカーにのみ供給されています。そのライセンス料はコネクター1つ当たり4ドルとされているそうですが、USB TypeCへと端子を変更すれば、このライセンス収入はなくなってしまい、Appleの利益がかなり下がるのではないかと言われています。


私たち消費者目線で言うと、現在はノートパソコンを含む多くのデバイスでUSB TypeCが採用されていて、Lightning端子(ケーブル)はiPhone専用の使いづらいものであるというイメージがついてきていると思います。

2024年秋以降は、EU圏のみならず世界統一規格化に向け議論を進めてほしいものですね!

【追記】iPhone15でLightning端子廃止

2023年9月13日に発表になったiPhone15シリーズでは、Lightning端子廃止されUSB TypeC端子が搭載されることになりました。

当初の予想通り、といったところですね!

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