2021年に発表された「寝ている間にパワポ(パワーポイント)のスライドが完成する」というユニークなサービスがあります。このサービスは、前日22時までに入稿すれば翌朝8時までにパワポのファイルが納品されるというサービスで、利用するユーザーは寝て起きたらパワポが完成している状態になるといいます。
このユニークなサービスを提供しているのが「株式会社Timewitch」という会社です。
株式会社Timewitchは、一体どのようにしてこのユニークなサービスを提供しているのでしょうか?
株式会社Timewitchってどんな会社?
それではまず、株式会社Timewitchがどんな会社なのか確認していきましょう。
- 会社名:株式会社Timewitch (タイムウィッチ)
- 公式サイト:https://timewitch.jp/
- 設立日:2021年2月2日
- 法人番号:5010701040462
- 本店所在地:東京都渋谷区渋谷2丁目10番15号JPLビル1-2階
- 代表取締役:三浦健之介 / 岡田崇
- 事業内容:時差を活用した資料作成サービス”Timewitch”の運営
- 会社沿革
2021年2月 株式会社Timewitch設立
2021年5月 「寝ている間にパワポ作成完了」のユニークなサービスを発表。SNSで話題に
2021年5月 キャッチコピーで「寝ろ。」と言っていたらバズって代表2人が寝れなくなったため、採用開始
2021年7月 フジテレビの”Live News イット!”で株式会社Timewitchが紹介される(じゃんけんで勝った三浦さんのみが出演)
2021年9月 株式会社Timewitch第二期の総売上目標1億円が発表される。達成できなければ2人とも丸坊主
2021年11月 秘密基地を求めオフィス移転 東京都品川区北品川5丁目5番15号大崎ブライトコア4階→東京都渋谷区神南1丁目23番14号リージャス渋谷公園通りビル
2021年12月 メール文面やwordテキストを資料化する新機能をリリース
2022年1月 「寝ろ。」が商標権登録。
2022年1月 Newsweek誌に株式会社Timewitchが取り上げられる
2022年5月 東京ビッグサイトで行われた「働き方改革EXPO」に出展
2022年6月 TBSラジオ 森本毅郎スタンバイ!にて株式会社Timewitchが取り上げられる
2022年9月 ネットで誹謗中傷を受けたことをきっかけに作られた歌「Anonymous Punch」が話題に
2022年11月 第二期売上目標1億円を達成。丸坊主阻止…かと思いきや。
株式会社Timewitchは、三浦健之介さんと岡田崇さんが共同で代表取締役を務めるベンチャー企業です。
東京都渋谷区渋谷2丁目10番15号JPLビルにオフィスを構えています。
なお、株式会社Timewitchの本店所在地表記が「JPLビル1-2階」となっているのですが、このJPLビルは1Fと2Fがメゾネットになっているようでこのような表記になっています。三浦さんのTwitterにはビルの写真も載っていました。
お客さんが寝ている間にパワポが完成する代償として、仕事が増えて代表2人が逆に寝れなくなったという株式会社Timewitchは、「寝ている間にパワポ完成!?」のユニークなサービスがメディアで次々に紹介され、現在では鹿島建設など数々の有名な企業に採用され話題となっています。
ここで、株式会社Timewitch創業者のお二方にも触れておきましょう。
- 三浦健之介
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渋谷教育学園渋谷中学高等学校、早稲田大学創造理工学部建築学科卒業。
その後、電通にて広告やWebデータ活用を中心としたマーケティング、BCG(ボストン・コンサルティンググループ)にて中期経営計画策定等の経営コンサルティングに従事 - 岡田崇
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東京理科大学理学部物理学科卒業、フジパシフィックミュージック、面白法人カヤック、Relicにてデザイナー/Webフロントエンドエンジニアとして事業のデザイン、PR、クリエイティブ制作、ブランディングに従事。
お二人の出会いは、なんと幼稚園時代にまでさかのぼります。
東京都練馬区にある大泉富士幼稚園に岡田さんが通っており、そこへ三浦さんが転園してきたことが出会いだそうです。(詳細はnote参照)
小学校以降は同じ学校に通うことがなかったといいますが、家族ぐるみの付き合いをしていて縁が切れなかったといいます。幼いころの親友って大事ですよね!
株式会社Timewitchは、そんな幼馴染の2人が共同で代表をしている会社です。
「寝ている間にパワポ作成完了」とは!
では、株式会社Timewitchが提供する「寝ている間にパワポ完成!?」のサービスとはどのようなサービスなのでしょうか?
「寝ている間にパワポ作成完了」サービス内容は?
株式会社Timewitchのサービス内容については冒頭でも触れましたが、
22時までに下書きを送ると、翌朝8時までにパワポ作成が完了し納品される
というサービスです。
依頼者は下書きを送ってそのまま寝れば、朝には資料が出来ているということですね。
「寝ている間にパワポ作成完了」仕組みは?
では、株式会社Timewitchが提供する「寝ている間にパワポ作成完了」サービスの仕組みについて確認していきましょう。
という仕組みになっています。
この仕組みは、当然仕事を依頼した日本人にも評判なのですが、海外在住の日本人で理由があってフルタイムで働けない方などにも評判だそうです。
ちなみに、株式会社Timewitchでは、【日本と時差がある海外に在住する日本人】のことをWitcher(ウィッチャー)と呼んでいます。
「寝ている間にパワポ作成完了」料金は?
「寝ている間にパワポ作成完了」サービスの料金については、公式サイトには「月額5万円〜、お客様の課題に応じてカスタマイズ」としか記載がなく、パワポ何枚作製まで何円という具体的な料金の情報は得られませんでした。
月額5万円~という価格帯が高いか安いかについては、1か月にかかるパワポ作成費用+残業代を比較したときにどうかという比較にはなると思いますが、どちらにしろ中規模以上の企業向けという認識にはなるかもしれませんね。
株式会社Timewitchの他のサービスはないの?
株式会社Timewitchは、現在この「寝ている間にパワポ作成完了」のサービス1本で事業を展開していますが、今後は以下のようにサービスを拡充予定だそうです。
- パワポ資料作成(現在展開中)
- 翻訳
- 市場調査
- SQL開発
特に「翻訳」などは、日本以外の国に拠点を置いている強みを十分生かせそうですね!
株式会社TimewitchとAIは競合するか?
ここまで株式会社Timewitchのことについて確認してきましたが、
では、今話題のMicrosoft365 Copilotをはじめとした「AI」と競合しないのかという面を見ていきましょう。
最大の特徴は、Microsoft製品との親和性が高いことにあります。たとえば、短い指示を出すだけで体裁の整った企画書をWordで作成したり、イメージを伝えるだけで美しいプレゼン資料がPowerPointでつくれたりと、これまで以上に仕事が効率化します。
(引用:https://www.stock-app.info/media/?p=143855#Microsoft_365_Copilot-2)
Microsoft365 Copilotの特徴にもあるように、イメージを伝えるだけでパワポでプレゼン資料が出来るそうですが、そうしたAIが株式会社Timewitchのサービスと競合するかといえば、筆者は現時点では「競合しない」と考えます。
そもそも、株式会社Timewitchの目指すところは、パワポの作成ではなく、依頼者を寝せるというところで別物です。
また、AIの精度が良くなったとはいえ、資料を確認するのは人間ですから、依頼者の状況や資料を確認する人それぞれの立場に立った資料作りが大切という意味では、まだまだ人間の手・目の代替にはなりえないのかなと思います。
三浦さんのnoteにも「論点思考」という単語が多用されています。
AIは「論点思考」ができないため、ここが人間ではないとなかなか難しいところでしょうね。
しかし、Aiの進歩はすさまじいものがありますから
株式会社Timewatchは、近い未来、もしかしたら以下のようになっているかもしれません。
- 依頼者から依頼データ入稿
- 入稿データをもとに、まずは一旦AIにパワポを作らせる
- AIが作ったパワポを人間(Witcher)が仕上げる
こうなると、Witcherがパワポ作成にかかる時間が減るかもしれませんね。
(それが良いのか悪いのかわかりませんが)
今後もいろんな意味で、株式会社Timewitchの「寝ている間にパワポ作成完了」サービスに注目です!
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