KDDI社の大規模な通信障害が発生して、大きな影響を与えていますね。
今回の通信障害で通話ができなくて困った方々が多くいらっしゃると思いますが、どうしても通話が必要で「公衆電話」を探しに行った、という方も一定数いらっしゃるようです。
この「公衆電話」ですが、携帯電話やスマホの普及に伴い設置数が減少しているという現状があり、探すのが一苦労だという声も聞こえてきました。
そこで、今回は「公衆電話」の設置場所について詳しく調査するとともに、「公衆電話」が何なのかをご存じない方や、知っているけど使ったことがない方のために、使い方などを確認していきましょう!
公衆電話の設置場所と調べ方は?
では、この「公衆電話」はどこに設置されていて、どのようにして設置場所を調べればよいのでしょうか?
公衆電話の設置場所と調べ方は?
公衆電話の設置場所と調べ方についてですが、NTTのサイトで設置場所を確認できます。
著作権の関係上マップを掲載できませんが、公衆電話は主に、役所・公民館・駅などに設置されていると言っていいと思います。まずはご自分の居住されている地域で確認されるとよいでしょう。
では、公衆電話を設置する場所はどのような定義で決められているのでしょうか?
公衆電話を設置する場所の決まり事
公衆電話を設置する場所については、総務省が定める決まりがあります。
社会生活上の安全及び戸外における最低限の通信手段を確保する観点から、公道上、公道に面した場所その他の常時利用することができる場所又は公衆が容易に出入りすることができる施設内の往来する公衆の目につきやすい場所に、市街地においては概ね1km四方に1台、それ以外の地域においては概ね2km四方に1台という基準に基づき設置される公衆電話(第一種公衆電話)をいいます。
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/universalservice/kousyu.html
上記より、市街地では公衆電話を見つけやすく、そうでない場合は公衆電話を見つけにくいという状況であることがわかります。
公衆電話の設置台数は?
現在、携帯電話やスマホの普及により公衆電話は年々設置台数が減っています。
NTT東日本・西日本の資料によると、2000年3月末では73万台の公衆電話が設置されていましたが、2021年3月末ではおよそ11万台になっています。
さらに、2031年度までには3万台にまで減らす計画があるようです。
近年は災害が多くなってきていますので、本当にこの計画でよいのか考えさせられるところなのですが、公衆電話が減る一方で、設置数を伸ばしているのが「災害用公衆電話」と呼ばれるものです。
災害用公衆電話って何?
災害用公衆電話とは、災害が発生した時にだけ無料で使えるようになる特別な公衆電話です。
通常時は回線を取り外して端末を保管し、使用できないようになっていますが、災害が発生した際には使用できるようになるといいます。
主に、災害時に避難所となる学校の体育館や公民館などに設置されているようです。
NTT東日本で、2022年3月31日時点で 25,180箇所(51,080台)734自治体に設置、NTT西日本で、2022年3月31日時点で、20,666箇所(36,469台)809自治体に設置しているとのことです。
災害が多い日本ですので、緊急時に無料で使用できる公衆電話が増えるのは良いことですね。
しかし、今回の通信障害は「災害」ではありませんので、この災害用公衆電話は使用できませんでした。
今回のような大規模な障害の際にも、災害用公衆電話を開放するようにすれば、混乱を低減できるのかなと思います。
公衆電話の使い方は?
さて、この公衆電話ですが、使い方を知っていますか?
若い方々は、幼いころから携帯電話やスマホに慣れ親しんでいて、公衆電話を使ったことがないという方もいらっしゃると思います。
ここでは、公衆電話の使い方について再度確認してきます。
はじめに:公衆電話ってどんな外観?
まずは、公衆電話を見たことがないという方のために、一般的な公衆電話の外観をご紹介します。(以下写真)
詳しい話をすると、「ディジタル」と「アナログ」があって、「ディジタル」にはグレー色の公衆電話もあります。
公衆電話の使い方は?
では、公衆電話の使い方を確認していきましょう。
公衆電話の使い方(通常)
- まずは受話器を取る。
- お金(10円玉or100円玉)を投入する。
- 電話番号を入力
お金の代わりにテレホンカードと呼ばれるカードを入れても良いのですが、現在持っている人はあまりいないと思うので割愛します。
ここで重要なのが、電話を掛ける相手の場所や端末の種類(携帯電話など)によって掛けられる時間が違います。
固定電話に関しては、同一市内ですと10円で56秒ほど。160km以上距離が離れると8秒しか話せません。
携帯電話に関しては、10円で10秒から20秒程度といいます。
公衆電話の使い方(緊急時)
- まずは受話器を取る。
- お金を入れずに、110番・119番を押す。*赤いボタンがある場合は押してからダイヤルする
110番と119番に関してはお金を入れなくてもかけられます。
公衆電話の使い方の資料ってないの?
上記では文字ベースでご説明をしていますが、もっと詳しい資料があります。
NTTが子供向けに出している資料になりますが、とても分かりやすいので、一度皆さんもご覧ください。
今回の通信障害で改めて注目されている公衆電話、皆さんも一度探してみて、一度手に取ってみてください。
いつかこの記事が役に立つかもしれませんよ??
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